人間國寶 李梅樹

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臺灣美術展覽會
臺灣時報|1927年11月
  第一回臺灣美術展覽會は十月二十七日から十一月六日まで十日間臺北市樺山小學校に於て開催された。該展覽會は本島在住作家の作品を一堂に集めて作家相互鑑賞の機會を作り、併せて之を公開して一般民衆の藝術趣味の涵養を圖り本島斯界の進歩發達に貢献せんとするものであって、今後毎年一回秋期之を開催することとなつて居るが、今回はその第一回である。

  同會の發會式は十月二十七日午前九時から會場たる樺山小學校に於て盛大に舉行され、定刻、入選作家、審査委員官民有力者等百餘名著席、上山總督、後藤會長、各關係職員、列席、劈頭石黒審査委員長の審査報告あり、後藤會長の式辭、上山總督の祝詞朗讀あり其他各方面よりの祝辭並に祝電の披露があつて盛會裡に同十時式を閉ぢた。

  因に同展覧會に入選せる作品は次の通りである。

    東 洋 畫
▲群山層翠太魯閣所見加藤紫軒
▲白翎鷥巣(ペーリエンシーシユウ)野間口墨華
▲七面鳥村上英夫
▲松壑飛泉郭雪湖
▲春の山邊後藤樵夫
▲皇澤伊坂旭江
▲不老長壽
▲松風流水玉手仙溪
▲雲嶺清江圖鷹取岳陽
▲春野村誠月
▲龝牕清供森牧齊
▲高山爽秋片山仙羽
▲伯牙待成連伊坂旭江
▲芭蕉高橋觀月
▲朝陳氏進
▲高雄風景(双幅) 腰塚靄岳
▲百蝶亂舞常久常春
▲孔雀井上一松
▲南國清龝砥上如仙
▲草山清野仙潭
▲大南門林英貴
▲旭日昇天森牧齊
▲密林清水雪江
▲鷺佐藤曲水
▲生ける英靈(双幅) 大岡春濤
▲出陣野口秋香
▲能樂翁、同猩猩(双幅) 武部竹令
▲太魯閣峽加藤紫軒
▲姿陳氏進
▲けし陳氏進
○南槭^約(三幅對) 郷原古統
▲水牛林英貴
▲基隆燃放水燈圖村上英夫
▲花籠を持てる乙女宮田華南
○日盛木下靜涯
○風雨

    西 洋 畫
▲九月の臺南高橋清
▲夏高木昌壽
▲榕樹のある運河桑野龍吉
▲最後の光江海樹
▲鰊張秋海
▲並木道と洋舘島田清安
▲芝山岩陳承潘
▲裸女顏水龍
▲午後の植物園祝彦熊
▲愛桃陳植棋
▲サンドミンゴの丘蒲田丈夫
▲新店兒島榮
▲淡水の風景渡邊悟
▲風景並川定雄
▲復活祭の頃楊佐三郎
▲風景大枝千秋
▲港鋸鹿義明
○芽ぐむ鹽月桃甫
▲海邊陳植棋
○山の娘鹽月桃甫
▲帝室博物館陳澄波
○河畔石川欽一郎
▲靜物廖繼春
▲裏通竹内軍平
▲壺倉岡彦助
▲河岸の家並河P健一
▲淡水風景山中七雄
▲靜物長崎清子
▲外人の家小川勇
▲靜物木村義子
▲丘から素木洋一
▲くもり日の夕松本隆
▲硫黄谷船曳實雄
▲清潭の風景秋本好春
▲蕭王廟を眺む郭柏川
▲午後の街野田正明
▲夏西尾善積
○廈門石川欽一郎
▲淡水風景吉村晋
▲南京佐藤佐
▲静物稻垣龍一
○夏鹽月桃甫
▲海の見ゆる風景新井英雄
▲靜物山口謹爾
▲裏町陳庚金
▲斜道蔭山泰敏
▲ナチユールモルト古山義光
▲凝視鈴木英一
▲金魚のある静物於保乙彦
▲豐風後藤大治
▲裸女廖繼春
▲南門外の朝南條博明
▲姉妹小野郁子
▲靜物濱武春子
▲山間の街倪蒋懷
▲大橋李石樵
○角板山道石川欽一郎
▲初秋陳日升
▲工場片P弘
▲北方澳藍蔭鼎
▲豐原の一角葉火城
▲崖邱創乾
▲路を辿る蘇新鑑
▲靜物李梅樹
▲或る夜久保田甲治
▲静物中村常彦
▲壺とコスモス吉澤初藏
▲永樂の裏町黄振泰
▲惠柏尾鞠子
▲がじまる畠山喜三郎
▲淡水河佐藤至
▲圓山風景仲吉哲哉
▲壽山路より望む高雄風景加藤不可止

    無 鑑 査
▲靜物山田新吉
▲女像原進
▲家山本磯一
▲少女山田新吉
▲靜物小笠原ミツヱ
▲船鈴木千代吉
▲浴後の涼み谷喜一
▲静物進藤常雄
▲女山本磯一
▲夏川村伊作
▲壺と人形谷喜一
▲早春原進
▲壕にて進藤常雄
▲歸り船小島繁
▲新川村伊作
▲葉雞頭萩谷秋琴
▲圓山
▲涼みがてら須田安洲
▲山むすめ

 =====以上陳列順 ○ハ審査委員=====

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